「…うぅ…ほんとに…ほんとに瑞樹はそう望んでる…?」
うずくまってまた泣き出したその時、ふと隣に誰かが腰をおろしたのを感じた。
「…み、ずき?」
なぜだかそう感じた。
屋上で瑞樹と隣どおしに座った時と同じ感覚がした。
私は、顔をあげると瑞樹がいなくなっちゃう気がして、顔をふせたまま話しかけた。
「ねぇ、瑞樹…
電話っ…でれなくて、ごめんね…っ
…日本に帰ってきて欲しかったよぉ…
私の隣に戻ってきて欲しかった…っ
ねぇ、ほんとに瑞樹は幸せだった?
ねぇ、私は幸せになっていいのかなっ?
前に…進むべきなのかな?」