なのに 、それから一週間、何度も何度も電話しても、空はでなくて。


不安になったうちとなっちゃんが、午後に空の家にいこうとしていたその日。



ープルルルルル



空からの電話があった。




「もしもし?空?」

『莉絵?ごめんね…心配かけて…』

「ううん…。無理しなくていいから。辛い時は無理して元気に振舞わなくていいから」

『…っ!あのね、あの日…瑞樹から電話があって…うぅ…。瑞樹が死んじゃう前に、最期に電話くれたのに…うっ…。私、でれなくて…
メッセージだけのこってて…』

「大丈夫、大丈夫だから。
瑞樹はっ、瑞樹は、最期に空にメッセージ残せて、嬉しかったと思うよ?…ぐすっ
瑞樹は、空とすごせて…幸せだったと思うよ?

今すぐじゃなくていいから、大丈夫になったら、顔見せてね」


『うん…ありがと…


…莉絵がいて、よかった。』