「みず、きぃ…うぅ…」


久しぶりに聞いた彼の声は、少しふるえていて、でもどこか決意を秘めたような、そんな声だった。



「なんでっ…なんであの時、電話にでなかったのっ…ふぇっ…
なんで、船が…瑞樹ののってる船が…うぁ…


なんでっなんでーーー」




ーなんで瑞樹が死ななくちゃいけなかったのー