「…………それでさぁ、、、って、空きいてる?」


「…え!?あ、ごめん!ぼーっとしてた…」


「もーー、瑞樹に会ってないと空はすぐこーなんだからー。

だからね、この前、隣のクラスの綾香ちゃんと遊びにいったんだけどさぁ、その時に綾香ちゃ…………」


「莉絵?どーしたの?
今度はちゃんときいてるよ?」


「え?あ、いや…

ねぇ、あの子って、この前空が、部活にいるかわいい子がいるって言ってた子じゃない?」


莉絵が指さしたさきには、たしかに私がかわいいっていったなっちゃんがいた。

そのなっちゃんが




…いじめられてる。


「あんたさぁ、どーせ自分のこと可愛いとか思ってるんでしょ?」

「ほんとー、対してかわいくないくせにさ」

「調子のんなってかんじ。」

「それなー
ねぇ、こんな奴にさぁ、こんなかわいいストラップなんて、似合わないよねー?」

そういって、なっちゃんのまわりにいる子達は、なっちゃんのスクバからストラップをとった。



…っ!
あのストラップは、吹奏楽部の学年のみんなで、おそろいでかったやつだ…。


「ほらー、せっかくのかわいいストラップ、あんたがつけたせいで、ゴミになっちゃったー」


そういって、女の子たちはそのストラップをゴミ箱に捨てた。


「「「きゃはははっ」」」

「ちょ、亜祐香、きっつーい
でも、ナイスだわー」


「でしょー?
んじゃ、帰ろっか」