だけどあの日からいつの間にか一週間がすぎて。
もう、ここにくるのはやめようか、と諦めかけていたその日の昼休み。
彼はきた。
「空が屋上に入ってくのが見えたから」
という嬉しい言葉をつれて。
…ずるいよ。私は“瑞樹”ってよべないのに。
期待させるようなこと、言わないでよ。
そう思っていてもやっぱり嬉しくて。
2人で腰をおろして、いろんな話をした。
昼休みのおわりのチャイムがなったって、教室にかえろうとは、思わなかった。
普段まじめな方な私からしたら、ちょっとありえないけど、でもこれもまぁいいか、って思っていたんだ。