「わっ!!みず…東谷くん、いたの?」

俺に気づいたらしく、空はあわてたように振り向いた。

「あぁ、空が屋上に入ってくのが見えたから」

俺がそういうと、空は顔をあかくして、そっか。とつぶやいた。


そのあとまた、あの日のように2人で腰をおろしてどうでもいいようなことを話した。

昼休みがおわって、5時間目がはじまっても、おたがい帰ろうとすることはなかった。