両親が死んでから、俺は1度も泣かなかった。 両親の死の知らせをきいたときは、実感がわかなくて。 両親を目の前にしても頭がまっしろになって。 …多分俺は進んでなかったんだ。 まわりの人が、世界が、時間が。 自分以外のすべてが前に進んでいたとしても、俺は、俺だけはとまってたんだ。