「そっか…」 陵以外のやつには、詳しい話なんて話したことなかった。 なのに、なぜかこいつにはすっといえたんだ。 「ごめんね 聞いといて、私、大したこと何も言えないけどさ… 辛い時は泣けばいい。 いっぱいいっぱい泣いて、気が済んだらまた、笑えばいいから。」 おんなじようなことは、今までいろんなやつにいわれてきた。 だけど、たとえ同じ言葉だったとしても、なぜかこいつの言葉だけは、心に響いたんだ。