空は屋上のすみで、うずくまって泣いていた。
普段の俺はそんなの無視するはずなのに、その泣き方が自分自身とかさなって、つい声をかけてしまった。
「おい、なにってんだよ。」
俺がそういうと、ぱっと空は顔をあげた。
多分、屋上に俺が入ってきたことに気づかなかったんだろう。
「あ、わ、えと、その、あの…」
泣いたとこをみられたのが恥ずかしかったのか、空は顔を赤くしながら慌てていた。
「ちょっと落ち着け。」
そういうと、空はスーハーと深呼吸をひとつした。
「おま、深呼吸って…」
「ねぇ、話、きいてくれる?」

