不思議と夜になると 私は35歳になっていた。 出勤する前に自分に 言い聞かせるわけでも ないのに、一歩店に入ると 私は35歳の女を演じていたのだ。 人間はある意味凄いものだ。 自分で自分が怖いとさえ 思うのだった。