ースゥ……
音もなく門が開いた。
『ようこそいらっしゃいました。優輝さん
どうぞお進みください。』
上から怒音さんの声が聞こえた。
「は、はい。」
緊張しながら、通された道を通る。

通る道には、石畳があって、石畳の左右は芝桜やマリーゴールド、マーガレット、アネモネ、クレチアス、ゴールドコインなどなど花がいっぱい咲いていて、それが綺麗にだんだんと赤から黄色、黄色から緑、青というようになっている。
「…綺麗…。」
普通に感動した。こんなに素直に感情を漏らしたのは、久しぶりだった。

全然おんぼろなんかじゃない。むしろ凄く綺麗だった。整備された庭園は、少しだけさしている陽の光にあてられ、雨粒がキラキラと輝いた。