足りないものを補える場所…。


情輝様は『まだ続くのかよ。』という顔をしながら、聞いてくれた。

「君の質問は、要約すると、『何で僕の心の声が聞こえるの?』ということだ。だが、ここではそう難しいことではないし、単純明快だ。」
そういって情輝様は一回言葉を切った。

「みんなで人1人の感情となっているからだ。自分の心で思ってることはわかって当然だろう?」
情輝様がはぁ。と大きなため息をついた。
僕は、分かったことをつたえようと、
「え、えっと、だから心の声が聞けて当たり前だ。ということですか?」
と言うと、
「そういうことだ。ちなみに、君にとっては怒音の心の声が1番聞こえるぞ。君が怒音の足りないものを補ってるからな。」
情輝様は綺麗に返してくれた。
ああ、だから怒音さんの心の声が電話でも聞こえたのか。