シャツに腕を通してボタンをしめる。それがシルクのスルスルしたて手触りで如何にも最高級です!と語っている…。なんか、全てが豪華過ぎてもう驚かないんだよね…。この黒い上着も肌触りが良くて、内ポケットが二つもある。ペンを入れたりするんだと思う。これもきちんとボタンをしめて、ネクタイをする。ネクタイはとくにチェックとかボーダー柄とかじゃなくて、黒をベースに銀糸が編み込まれている。デザインといえば、先っぽのところで銀色の帯が交差していて、その上に校章みたいのがあって、中央に青い薔薇があり、太陽が斜め左上、月が斜め右上。それを金糸で綺麗に囲んでいる感じだ。
ネクタイをきゅっとしめて、目の前にある鏡を見た。なんだか、自分じゃないような気がした。言っとくけど、鏡もそれは豪華だったさ。鏡の周りの縁は金色でそこに細かい装飾がされている。これは、薔薇かな?と、よく見ていると、怒音さんが、
「優輝さんはナルシストだったんですね…」
気持ち悪っ。みたいな蔑んだ目で見られた。いや、そうじゃないんだけど…って、言い訳しても無駄かー…。はぁ。


