「あっ!ここ…?」
僕は、地図と周りを照らし合わせた。
そして、見上げた場所…それは、とてつもなく大きな敷地を持った豪邸だった。
“蒼薔薇城"その名がとても相応しく、城の通り道には、蒼薔薇が咲き誇り、青々とした、みずみずしい芝生がある。芝生の上には、蒲公英や白詰草などが咲いている。だか、蒼薔薇だけではなく、赤や黄や桃など
様々な薔薇が、薔薇だけじゃない。カーネーション、石楠花、椿などの小高木が咲いている。花壇もこの先にある様だけど、
この門からじゃ見えなかった。
そう僕の目の前には途轍もなく大きい門があった。もう兵隊とかが横に立っていても、
おかしくないような…。
「どう…しよう…これ、インターホンとかないのかな?」
と思い、僕は屈んだりしながら、探すけど
……ない…どうしよ。


