まあ、立ち上がって…と立ち上がろうとしたら後ろからガツンッと蹴られた。
「いつっ!!」
案の定バタンと倒れる。痛い、普通に痛い。こんなことやる人は…
「ああ。すいません、優輝くんでしたか。でっかいゴミかと思いましたよ。思わず蹴ってしまいました。」
………いや、わざとだろ。絶対。
「でも可笑しいですねー。なんで部屋の中で寝ないんですか?ああー、優輝くんの嫌いなものがいますものね、クス」
…僕、この人になんかしたかな…。知らないうちに喧嘩うったとか?いやいや、昨日会ったばっかりだし。

「…えっと、なんでここに?」
まず話題を変えよう、ね。
「……はあ。情輝様か君を迎えに行けと命じられたもので。」
いかにも、『そんなのも分からないんですか?命じられなければお前のとこなんか行かねーよ。』という気持ちがひしひしと伝わってくる…。嫌われてるな~…