フサフサな真っ赤な絨毯の上を歩いてるため、音が全くならない。それもそれである意味恐怖感がなくてつまらないような…。
「さて、どこに行くかな。」
まず、行くあてもない。いやだってね、初めてここに来たし、なんか広すぎて迷子になったらやだしなー…。なんて冒険心の欠片もないことをいってどうするだよ。
暫く考えて、蝋燭が半分になったら帰る事にした。まあ、そりゃそうか。無くなったら帰れなくなるしね。
僕はこの月が照らす光に見とれたんだ。そう思って月明かりが指す方向に歩き始めた。
キラキラというよりもそこを異空間にするように妖しく照らす月。眠くなったのか、どうやってそこに着いたかは覚えてない。ただ、月明かりが導いた場所は情輝様が月を見上げて泣いているところだった。


