怒音さんに背中を押されて入った。もう、だめだ…オレは殺される…っ!!
オレがジタバタしていると、
「なにしてるんですか?…ったくもお、なんでこんなやつを情輝様が選んだかますます分からなくなってきましたよ。ハァ…」
怒音さんは1メートル離れていても聞こえそうな、壮大なため息をついた。
「え、え?なんのことですか?な、なんでもいいけど、僕を殺されないでくださいーっ!!いやだー!まだ死にたくないよぉ〜!」
「はい?殺す?何言ってるんですか?」
怒音さんの言葉を聞いて、パッとジタバタさせていた手を止めた。
「へ?僕が邪魔だから殺すんじゃないんですか?」
僕がそういうと、怒音さんはさらに馬鹿にしたような顔つきになって、
「ふっ、誰が君なんか殺しますか。そんなメリットもないことを、まあ、無差別殺人をしたい方にならメリットがあるかもしれませんが。私はそんなことしません。自分の手を汚すようなことは。」
さらりと怖いことを言った。


