足りないものを補える場所…。


「な、なんで…いや、その…だって…」
「ふふふ…『なんで分かったんだ。だって僕はこんな事誰にも言ってないのに…』
と、言いたげですね。」
こ、怖!!
「さて、わたくしの実力は分かっていただけたでしょうか?本題に入りたいと思うのですが、よろしいですか?」
急に怒音(?)さんはそう言った。本題?
「はぁ、…?」
僕は半信半疑で返事をした。
「わたくしは、先ほど言ったように、優輝さんに用があったために、お電話させていただきました。それは、優輝さんにわたくし同様、情輝様にお仕えする、執事になって頂こうかと思いまして。どうでございましょうか?」
「はい?私がですか?しつ…じを?」
「はい。」
その怒音さんの言葉には、キラキラというものがついていそうだ。
「執事?あのよく漫画にあるような…執事ですか?…羊じゃなくて?」
「ええ、羊じゃなくて、執事を優輝さんが。」