「楽しみにしているよ、君。」
ニッコリと天使のような笑顔を見せられ、僕はベットに倒れそうになった。
うぉっっっっ!!頑張る!
と、張り切っていると、情輝様がクルンッと首を扉のほうに向けた。さらさらっと金色の髪が眩しく揺れて、フワリと甘い香りが漂ってくる、だけど嫌な香りじゃない。
暖かく、安心するような、心地よい香り。
「では、書類を持ってこさせよう。」
情輝様はヒューっと口笛をした…?んっ?
かすった息の音しか聞こえない。あれ?僕の気のせいかな??
そんな僕の気持ちが伝わったのか、カアッと顔を真っ赤に、それこそ大輪の緋い薔薇のように頬を赤らめた。
ークスッ、僕は笑ってしまった。余りにも可愛いすぎて、微笑ましくて……。
ニコニコしている僕とは対照的に、情輝様は頬をぷくっーと膨らませて不機嫌そうにしている。まだ、手段はある…!!みたいな難しい顔をして、小さな小さな鈴を取り出した。それをぷくぷくとした小さな手でチリん、チリんとふた振り。心地良い、澄んだ音色が聞こえた。
すると、「お呼びですか?」と、とても面倒くさそ〜な、声がした。


