足りないものを補える場所…。


ガラガラガラ…何かが崩れた気がした。
理想…だと、思う。何となくあの女の子に期待してた理想…。うーん…まあ、見た目10歳ぐらいだし、ちょっとこのことは胸に潜めとこう。
情輝様は、きっと甘い物が好きなんだよ!
そうだ、絶対にそうなんだ。うん。
無理やり納得しながら、頷く。
そして、またパクパクとお菓子を食べ始める。なんか、もうやけくそだ!
オ・レ・は、そこらへんにある物をつかんで口に入れた。
「優輝…くん…?そんなに詰め込まなくても…」
勇那さんが遠慮気味に言うがおれはお構いなしに食べ続ける。
「黙ってください!!オレは…オレは。いきなり両親が死んで、いきなり天涯孤独になって、学校でも上手くいかなくて、勉強には追いついていけないし、近所付き合いが悪くなって、それで…それで寂しくて、悲しくて、なんで自分なんかが生きてるんだろうって…いつも、考えてて…。そしたら、いきなり電話がかかってきて、執事にならないかって…」
なんか、感情が制御出来なくなって…そのうちボロボロとテーブルクロスにシミが出来ていく。