そう言われて、手を引かれた手というか、
服の上から手首を引かれた。
「ほら、こっちこっち!」
勇那さんが走るので、僕もつられて走る。
「はぁ、まだ…ですか?…」
「ここよ!」
バッと!視界が開けた。そこには、綺麗なお茶会の場所として開けていた。長細い白樺のテーブルには白い…いや、純白のテーブルクロスがかかっている。
「さぁ、席に座って。」
ふわりと手を離されて、指定された席に座る。と、言うよりも、名札がかかっていた場所に座った。
座った時によく見てみると、テーブルクロスには蒼い薔薇の刺繍がされているのが分かった。
いろんな事を考えているうちに、情輝様が
淡い純白のドレスを着てやって来た時は、
甘い薔薇のような香りがした。
純白のドレスには、白いフリルや蒼い薔薇の刺繍…良く見れば、テーブルクロスの蒼い薔薇のがされていた。だけど、情輝様のには、もっと、繊細な藤色や翡翠色の茨城などが刺繍されている。
そして、情輝様がグラスを捧げた。


