「ほら、これ。」

「はっ…」

私は言葉を失った。

だってそこに映っていたのは、

「隼也…?」

美織ちゃんが見せてくれた写真は、街中で、他の女の子と、

キスをしている写真だった。

これは間違いなく、隼也だった。

だって、髪は金髪。耳には何個もついているピアス。

「ど…うして…?」

私は状況が飲み込めず、廊下の真ん中で泣き崩れてしまった。

そんな私の背中を、美織ちゃんは、優しくさすってくれた。

「岡本はね、中学校の時から、あんなだったの。」

「え?」

「あ、言ってなかった?実は私、岡本と同じ中学校だったの。」

そうだったんだ…