ひとりじゃない

お昼過ぎ、テレビを見ていたら、携帯が鳴った。

百合子からの電話だった。

でも、わたしは出なかった。

百合子が頼れるのはわたしだけだと、知っていたのに。

そしてその日、百合子は首を吊って死んだ。


学校でいじめられていた百合子が、かなり追い詰められていることは気づいていた。

生きているのが辛いとも、聞いていたけど。

まさかあんなことになるなんて……。