わたし、今すっごく気持ちいい。

まわりがぜんぶふわふわしてる。

向こうにはきらきらしたところがあって、たぶんわたしはそこを目指してる。

「ゆかり……さん……」

後ろから、懐かしい声が聞こえる。

「ゆかりさん……?」

その声は、何度もわたしの名前を呼ぶ。

大丈夫よ、だってここはこんなにも綺麗。

「ゆかりさんっ!!」

次の瞬間、地球が砕けるような音が響きわたった。