紅里は忘れてしまったけど、私は絶対に忘れない。

忘れられない。

「ごちそうさまでした。」

夜ご飯を食べ終えると、食器をキッチンにさげた。

「洗い物はお母さんがするからいいよ。咲織はお風呂に入って寝なさい?」

「え、でも」

時計を見るとまだ8時半だった。

「いいから、早く。ね?」

「あ、うん。」

私は断ることもできず、その日は9時半には布団に入った。