私は、あなたの中身に惹かれました…!

私はスタスタと歩き出した。

彼方をおいて。

「え、ちょ、ま、待てよ〜」

後ろで彼方が嘆いている。

私は振り返って彼方のことを笑った。

「…おっそいなー!早く早くー!!」

と。

彼方は私の元に全速力で走ってきた。

「ふっ、なめんなよ?お・れ・を!」

と彼方は私に向かってガッツポーズ。

…彼方…こいつ…

「…あっそ!そうですかー!」

私は速歩きで歩き出した。

こんな感じで、私の中2の春も、いつもと変わらずに幕を開けた。