<笑縁side>


「おい!俺のジュース飲んだ奴正直に言え。今なら半殺しで済ませてやる。」

「刻実(コトミ)。それもう死んでるよ。あと、俺じゃない」

「俺でもないー」

「俺でもねぇよ。自分で飲んだんだよ。人のせいするもんじゃねぇなぁ~(笑)」



ガシッ

「おめぇだろ。下僕」

「おい、くそ兄貴。その手離せ」

「はぁ?!誰に命令してんだ?下僕」

「お前ぇだよ!!」


ヒュン、バンッ!

「よけんじゃねぇ!!」


「うるさいなぁ、喧嘩すんならよそでやれよ」






どいつもこいつも!むかつく!


俺より少し空手がうまかったからって調子のりやがってっっ!!


くそっ!




殴ろうとしたとき、足をすくわれて背中を打った。から仕返しをした

と、何回も喧嘩を繰り返すのが日常みたいになってる






くそ兄貴、刻実と暦(コヨミ)は双子で

俺の下の、あ、弟な。


「また、喧嘩してるの?だめよ!なにかあったらママ心臓止まっちゃうかもしれないのよ!」

「なんで止まるんだよ。はぁ..」


こいつが彩(アヤ)、俺の下僕。


「母さん、手伝うよ」

「そう?いつもありがとね。笑縁(エン)」


はぁ、またあいつら逃げたな。



「彩。お前も手伝え」

「はぁ?!なんで俺が..」



お前なぁ~ッッッッどいつもこいつもッッ!!




「いいのよ。笑縁が手伝ってくれるだけでも嬉しいのよ?あの子達はいつも元気でいてくれるだけで嬉しいの。ね?」


「別に。母さんがそれよくても俺が胸糞わりぃんだよ..」


「ふふ」









母さんはよくわからない。けど嫌いではない

毎日笑顔でいる。なんで、そんな笑顔でいられるんだよ...