啓太side



思わず、彩にむかって叫んでしまった。

隣で、瞬がにやにやしている。
うぜー こいつ・・・・



「とうとう、バスケの王子様も恋かぁ。
くぅ〜 青春だねぇー。」


「うっせーぞ!瞬!
お前も、結衣の前で、デレデレしやがって、きめーんだよ!」



「ぎゃーー!!!
んな、大きな声でいうな!!」



「てゆーかよ、啓太。
最後の彩のシュートすごかったな。」

「あぁ。彩、シュートする前笑ってたもんな。」


「あの、場面でか?
どんだけ、バスケ好きなんだっつーの」


あぁ、確かに彩はすごい。
けど、今年の彩の気合っていうかオーラがビビるほどすごい。

なんか、本当に負けられないっていうか。


「・・・いた 啓太!」


「ん?」

「ん?じゃないわ! 下から彩が呼んでるぞ!
こりゃあ、バスケ界きっての美男美女カップルの誕生やな。」

うぜ ーー 瞬 覚えてろ!



「啓太ー!
応援ありがとねー!
おかげで3Pシュート決められたよ!」

俺のおかげじゃねえだろ 彩。
お前の実力だよ

「おぅ!!
おめでとう!
めっちゃ、きれいなシュートだったよ!

次は、インターハイやな!」



「うん! がんばろうね!
じゃあね!!」

「おぅ!おつかれ!」










「お前ら、めっちゃ目立ってたよ。
後ろの奴らなんか、「私の、彩様取らないでーーー!」って言ってたぞ」


瞬の話は無視して、俺は彩のことを
考えてた。

瞬に気づかされたのは不満だか、、

俺は、やっぱり彩が好きだ。


そう、確信した。