心の隙間。

長い夏休みが終わった。
学校全体はまだどこか気だるそうな雰囲気に包まれていた。

いつもより静かな自分の左側に目をやる。
いつもいる陽菜は夏休み明け早々、先生の呼び出しをくらって、きっと今頃職員室にいる。

一人で廊下をダラーっと歩いてると
後ろから突然声をかけられた。
『湊さん』
どこか懐かしい声だなぁとか思いながら振り返ると、
そこには落合先輩がいた。
落合翼(おちあい つばさ)
一個上のサッカー部。
落合先輩とは…なんで仲良くなったんだっけな?
あ、あれだ、私が一斉送信で送られてきたメールに一斉送信で返信しちゃった時に、
落合先輩が『一斉送信になってるよ?w』
ってメールしてきてそこからメールするようになったんだ。
落合先輩は何故か初めてメールした時から私の名前とたぶん顔も知っていた。
それからしばらく連絡取ってたけど、
あのとき落合先輩彼女いたし、自然としなくなったんだった。

落合先輩は誰に対しても『くん、さん』付で名前を呼ぶような人だった。
見た目はカッコイイ中に可愛さがあるような感じで…
優しいんだろうけど、怒らせたらすごく怖そうな人。
落合先輩はカッコイイのに対して落合先輩の彼女は決して可愛くはなかった。
なんで付き合ってるのかなって謎で仕方がなかった。
でも。きっと落合先輩が選んだ人だから、性格がいいのかなって。

しばらくずっと関わってなかったから、
突然声をかけられて少し驚いてしまった。
『湊さん、なんでそんなにビックリしてるの?』と落合先輩は笑って聞いてきた。
『あ、いや、久しぶりだったから少し驚いただけだよ』そう答えると、
『あ、朝礼始まっちゃう。湊さん、あとで少し話さない??久しぶりに話したい』
その言葉に驚きながらも、
『あ、うん、わかったよ。』
そう答えて私も朝礼へと急いだ。