中学二年の始め。
学校にもすっかり慣れて、小学生をみて可愛いなと思うようになった。
私の見た目はどうも迫力があるらしく、
初めは怖いと言う印象を持たれやすいらしい。
でも、喋ってみるとみんな口を合わせて、
イメージと違ったと言ってくる。
私、怖くしてるつもりなんてこれっぽっちもないんだけどな…。

『みーうな』

もうすっかり聞き慣れた声に振り返ると
そこにはサイドに髪を垂らし、上で一本に髪を結った陽菜(ひな)がいた。

陽菜とは中学で初めて会って、
気づいたらお互いを親友と呼ぶほどの仲になっていた。

陽菜は休み時間になるといつも私のところに来てくれる。
陽菜は明るいから友達が多い。
それでも『美海は陽菜がいないとダメだもんね♡』などとゆっていつも傍に居てくれる。
一見、何も考えてないように見えるけど、
陽菜は周りの子よりもずっと気遣いができてすごい良い子なんだ。

これから先も私はきっと陽菜には敵わない。
でもそれならそれでいいと思った。