次の日、俺は一日沈んだ気持ちで授業を受けた。




女に話しかけられても相手にする気が起きなくて、ほぼ無視。





どうしたんだ、と周りに言われたけど、それに答える気も起きなかった。





気持ちが空っぽのまま放課後になり、俺は学校を後にした。






いつもの帰り道を俯いて歩いていると、ふと足元に影が落ちた。









ふと顔をあげると、そこには、いつもならいるはずのない人がいた。




「千花……?なんで……」





俺の目をまっすぐに見る、千花がいたんだ。