【短編】初恋は、ほろ苦く




袋から取り出して、口に放り込んだ。





「……苦い」





まるで、今の俺の気持ちを現したような苦さだった。




苦いのに、どこか甘い。




胸が苦しいのに、千花のことを考えると胸が鳴るような……。



そんな気持ちと、同じほろ苦さだった。






「っ……」






初めての本気の恋は、ほろ苦かった。