✲side.芹桜


満開の桜が咲き誇る春。



あたし鈴木芹桜は無事2年生へと進学できました






ーシュッ...


ーシュッ...


広くて大きい体育館に響き当たるシャトルの音



周りにはバレー部、バスケ部、卓球部がいて掛け声やボールの弾む音でうるさいけど、自分が打ったシャトルの音だけが飛び抜けて聴こえる



この音が好き


この空間が好き



人一倍勉強が苦手なあたし



だけどバドミントンだけは熱中して続けられる




零「ねぇ、せ...ってば!せ...ら...鈴木 芹桜ー!!」


『うぁっほい!?』



零「何その気の抜けた返事(笑)そう。今日は新入生部活動見学の日だから、是非芹桜先輩と練習したい後輩ちゃんがきとるで」