あたしの帰りをずっと待っててくれていたあいこを見つけた瞬間大粒の涙が頬を伝った



『うぅぅ...うわぁーーーーんあいこぉーーー』



あいこ「え?え?どうしたん?涼ちゃんに嫌なこと言われたん?」



あいこの腕の中で違う、違うと首を振った



あいこ「じゃあ、何があったん?話してみ」



あいこの優しい声で余計泣けてきた



『あたし、涼ちゃんにとって...最低なことした...グスッ...人間として最低かも...』



あいこ「あのな、芹桜。断ることは大切なんやで?芹桜は頑張って断ったんやもん、悪いことしてないで。せやから、泣かないの。よく頑張った、頑張った。でも、冗談でも好き言っちゃあかんよ。それだけ覚えとき」


ポンポンと背中を優しくさすられて安心した


あいこに落ち着かせてもらいなんとか涙はおさまった


あいこ「よし。笑え!笑え、芹桜!芹桜の笑顔みしてや」


あいこは芸能人のモノマネをして見せた


似すぎるあいこのモノマネに、あたしは涙で濡れた頬をきゅっとあげて笑った