?「芹桜。」


後ろを振り返ると涼ちゃんがいた



『あ!涼ちゃん♪いい話あるんやけど聞く?』



涼汰「え?何々?聞きたーい♪」



犬のように目をキラキラさせてあたしの話に興味津々の可愛い涼ちゃん



最近はあたしになついてきてタメ語だ




『んとね、体育祭あるでしょ?もうクラスTシャツ作った?』



涼汰「作ったけどまだ配られてなーい」




『え?遅くない?あたし達配られたけど。それでね、体育祭終わったらそのクラスTシャツを好きな子に渡すの!そして想いを伝えると成功するんだよ!素敵でしょ』



涼汰「へぇー、そうなんやぁ。芹桜はいるん?その好きな子ってゆーやつ」



『いるよ。』



涼汰「え?誰なん?教えてや!」


下をうつむきがちに低いトーンで涼汰は言った




『涼ちゃん♡』


あたしは冗談で言ったつもりだった



なのに