「可愛いわねぇ。それじゃあ、次は私が切るから、アリスは先帰っててね」 そうお母さんに言われてアリスは美容院を出ていった。 「楽になったなぁ」 重たい髪を捨てたらスッキリしてスキップした。 揺れる柔らかい髪が気持ちいい。 「確か……こっちの道だよね」 アリスは二つに別れてる道を左のほうに曲がった。 「今度お母さんにメイドさんのお洋服買ってもらおーっと♪」 アリスはずっとそんな甘い考えだけを考えていた。