「ごめんよ、蒼空。太陽くん。」

そう言って、シャッターは閉まり始めた。

「待ってよ!逃げるの!?」

「蒼空。」

太陽が、身を乗り出した私の肩を掴んだ。

「絶対に許さないから!!!!」

あの人は消えてしまった。

絶対に許さない。

「蒼空。帰ろ」

太陽は頭をなでて、手を握ってくれた。