警察の人が帰ったあと、

太陽が来た。

一人できたんだって。

太陽は、ただ何も言わないで、

私の手を握ってた。

私の頬に、しょっぱい水が流れた。

いっぱいいっぱい流れた。

太陽は、最後に、

「俺がそばにいてやる」

っていって、帰った。

太陽の頬にも、しょっぱい水が流れてた。

静かに静かに、流れてた。