「嘘だ……嘘、嘘……嘘……」

頭は真っ白になった。

その次の日には、警察の人が来た。

たくさん、質問された。

パパはもう捕まったんだって。

家にあった血だらけの包丁から、

パパの指紋が採取されたんだって。

ただ、「ごめんなさい」としか

言わないんだって。

終身刑なんだって。

その結末が、当たり前なんだって。

あんまり警察の人の話、

耳に入らなかった。