平安<麗らかな春のお昼に>




とてもではないが、
今正直になれと言われても、
素直に頷くことは出来ない。



だからこそ、“察して欲しい”。



そう願ってしまうのだが。



「…………貴方が恋しい」



再び開け放たれた扉の外、
蒼く広がる空に向かい、そう呟いた。


ーー貴方にこの想いが伝わるように。