「緋歌。
  こっちこい」



『うん?』



なんのようだ?



「お前。
  こいつのこといじめてたんだって?
  俺が相手しないからって?」


は?ナルシスト...気持ち悪い



『いじめ?
 やってないよ!』



「聞いてんだよ!
  こいつから!俺たちがいないときだけ
 近寄って暴言、終いには男に襲わせるとか
 どうなんだよ?あぁ?」




『やって...ないよ』


なんなの?
なんでこの女ばっかり?
最初は仲良くしてたよね!?
話してくれてたよね!?
この女、関係を崩すために...?



この時私の中で何かが切れた気がした。




『っざけんじゃねぇよ!?
  こいつに暴言?襲わせる?
 頭おかしんじゃねぇの?
 こんなとここっちから願い下げだ
 腐ってんな?総長さんよぉ?
 周りもっとみろや!?
 もう二度と関わらねぇよ。
 息苦しい。』



なかなか叫ぶことのない人間が声を荒げて行ったのが珍しいのかみんな目を見開いてこちらをみていた。
そして鋭い一言が私を襲った。



「出ていけ」