班を作ってから少し経ち、
わたし達も徐々に慣れつつあった。

その慣れがいけなかったのだ。

わたしの人生を変えてしまうことになるとは。
この時わたしも思っていなかった。

祥大がわたしの筆箱を隠した。
それまではまだいい。
そのあとだ。

問題はここから、

わたし『筆箱返してくれない?』

当たり前ながら言った
次の言葉がわたしの人生を壊した

祥大『あー、あのぼろっちい筆箱なら
捨ててやったぜ。
どーせいらないだろ?』

当たり前の顔でゆわれてしまった。