失いたくないから愛せない


「なに?」

突然名前を呼ばれた中森は不思議な顔をした。

「なんか、廣祐が川瀬に用があるらしいんだわ。わりぃーけど、先に帰っててくれる?」



…なっ!

友亮何言ってんだ?



突然の友亮の言葉に声が出ない。

「加奈子に安藤くんが?」

中森の視線が、友亮から俺に移った。


中森は一瞬、驚いた顔をしたが、


「そう?分かった。じゃあ、加奈子のことよろしくね」


以外にもあっさりと中森は帰って行った。


友亮もニヤニヤしながら、ピースサインを俺に送って帰って行きやがった。




余計なことを…



っと思ったが、このまま帰ることがどうしても出来なかった。