失いたくないから愛せない


「そ、そうなんだ…」

怖くて廣祐の顔が見れない。


さっさと帰ろうとしたが、


「お前、どこ行ってた?」



「え?」


廣祐が呼び止めてくる。


「なんで?そんなこと聞くの?」


私の言葉に、廣祐が勢いよく立ち上がった。


「な、なによ?」


私に詰め寄ってくる廣祐。


怖い。



廣祐の目が怖い。


そもそも、なんでそんなに怒ってるの?



「お前、まさか小林と…」


「え?小林くん?」