失いたくないから愛せない



しばらく話して、教室に戻る途中、


「ね!俺のこと昌也って呼んでいいから俺も加奈子って呼んでいいかな?」


「え?」


私は、戸惑った。


さすがにいきなり名前を呼び捨てには出来ない…



カレカノじゃないんだし。



でも、廣祐とはお互い呼び捨てにしてるし…。



「やっぱダメかな?じゃあ、加奈子ちゃんって呼ぶ!俺のことも名前で呼んで」

「…うん。昌也くん」

「うぁやべぇ」

小林くんが突然立ち止まった。

「どうしたの?」

「可愛いなって思った。すげぇ嬉しい!俺、やっぱ加奈子ちゃん好きだわー」



ストレートに言ってくる小林くんにドキッとしてしまう。