失いたくないから愛せない


その後、加奈子を引っ張る小林に遭遇した時、俺は息を呑んだ。





こんなやつに絶対加奈子は渡せない!




全身全霊で小林を睨みつけてやった。

とりあえず、その場はなんとかしのげた。


一限目の授業中、小林のことや恵が言った"廣祐のこと好きなのかな"発言が頭をぐるぐる回っていた。

授業に全く集中出来ないし、教壇の方を見ると、加奈子が視界に入る。


それが苦しくて、外を眺めて気を間際らした。





あいつの元には絶対行かせない。



そう思っていたのに…放課後、加奈子は小林に連れて行かれた。



2人の姿を探して、体育館裏で見つけた。

ベタすぎるだろ!

そう思いながら、2人には気付かれないように身を潜めた。