失いたくないから愛せない


やばいと思った。


こんなところで問題起こして、停学にでもなったら困る。


俺は良いが、恵を巻き込んでいる。



「帰るぞ!」


強引に恵の腕をとり、店内を出た。


「ちょっと廣祐!なんでよっ!」


足早に歩く俺の腕を振り払おうと、恵は腕をブンブン振る。


すれ違う人が何事かと見るが、気にせずしばらく歩いた。