失いたくないから愛せない


それは、昨日の帰りの出来事だった。



恵とマックに立ち寄って、たわいもない話をしていた時だった。



「あれって、2組の安藤じゃね?」


そんな声が耳に入ってきた。

俺は、その声がする方へと視線を向けた。


すぐ近くの席に、4人組の同じ学校の男達が座っていた。


見た目は、悪いわけでも真面目そうでもない4人組。


全く知らないメンツだった。

でも、4人組は俺を知っているようで…

「わぁ、まぢ安藤じゃん」

わざと聞こえるような音量で名前を連呼されている。