失いたくないから愛せない


一限目の授業が終わり休み時間になると、私はこのモヤモヤした気持ちを晴らす為、1組へと向かおうと廊下に飛び出した。


小林くんに今朝のことちゃんと聞こう。


そう思ったが、それを阻止された。





「おい」

廣祐に肩を掴まれ呼び止められた。


「どこ行くんだよ?」

なんだか不機嫌そうな廣祐。


「次、移動教室だろ?」

分かってる。二限目は科学室に移動しなきゃ行けない。

「…ちょっと1組に」

「なんで?」

「小林くんに今朝のこと聞きたいし」

「…別にいいじゃん」

「良くないよ。気になるもん」

「…分かった。あとにしろよ。二限目遅刻するぞ」


廣祐の言うことはごもっともだった。

「そうする…」

私は渋々、教室に戻って行った。