失いたくないから愛せない


「どうした?」


「あ、あ、あれ!!」



恵が床を指差した。



指差した方に目をやると、


俺はため息を吐いた。


「びっくりさせんなよ…ったく」


「だって〜気持ち悪いじゃん」


黒いあの虫がカサカサ動いていた。